第22回ケアマネ試験問題 35 医療分野

令和元年第22回介護支援専門員実務研修受講試験 問題文 医療分野

問題35
老年期うつ病について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1めまい、便秘などの自律神経症状が目立つ。
2脳の器質的疾患は、原因とはならない。
3家族、友人などの喪失体験も発症のきっかけとなる。
4自殺企図の危険性は低い。
5認知症を合併することがある。

 



問題 35    正解  1  3  5

1 ○

老年期うつ病では、

特に心気的な訴えが多くなり、めまい、しびれ、排尿障害、便秘などの

自律神経障害も目立つとされます。

『自律神経』には、血管を収縮させ、血圧や脈拍を上げる交感神経と、

血管を広げ、血圧や脈拍を下げる副交感神経の2つがあり、

身体のバランスを保っています。

では、

自律神経症状って、どんなものがあるのでしょう??

じつは、個人差が大きく、また、症状が、かならずしも一定しないため、

見逃しがちになるそうです。

◇◇ 全身症状として、以下のような症状などがあります。

◆  熱っぽさ、だるさ

◆  倦怠感

◆  寝つきが悪い、朝起きるのがつらい

◆  食欲不振

◆  ふらつきがある

◇◇  身体症状として、以下のような症状などがあります。

◆  めまい、偏頭痛、立ちくらみ

◆  耳鳴り

◆  目の疲れ

◆  手足のしびれ、手足の冷え

◆  息切れ、動悸・筋肉痛、肩こり、腰痛

◆  じんましん、かゆみ、汗をかきやすい

◆  便秘、あるいは下痢をしやすい、お腹が張る

◆  慢性胃炎、腹部膨満感、吐き気

◆  頻尿、残尿感

◆  月経前の不調、月経痛

◇◇  精神症状として、以下のような症状などがあります。

◆ イライラする

◆ 何もやる気が起きない

◆ 気持ちが沈むことが続く

◆ 集中力の低下、記憶力の低下

◆ 不安な気持ちになる

◆ 緊張しやすい

◆ 産後のうつ気分

老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安・緊張・焦燥が

目立つとされます。

2 ×

脳組織そのものに病変が起きる、脳出血や、脳梗塞といった、器質性脳疾患も、

うつ病の原因となり得ます。

老年期うつ病の、発症要因として、

女性ホルモン・脳内神経伝達物質の異常、脳の血流障害、身体疾患、

喪失体験、孤独、病前の性格などもあげられます。

3 ○

重大なライフイベントは、発症要因のひとつとなります。

4 ×

解説不要ですよね。

5 ○

老年期うつ病は、長引くうえに、治りにくいという特徴があります。

治りにくい要因として、

70歳以上の高齢であること、身体合併症、妄想がある場合、

経過中に環境変化や、喪失体験が加わった場合、などがあげられ、

一部の患者さんは、認知症に移行する場合もあります。



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