問題45(医療分野)(第19回-2016-h28)

問題45(医療分野)(第19回-2016-h28)

災害対応について適切なものはどれか。2つ選べ。

1 深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)は、長時間同じ姿勢でいることから生じやすいので、こまめに足を動かすことなどで予防する。

2 災害時においても、個人情報保護の観点から、要援護者の個人情報の提供及び共有は、行うことができない。

3 災害時の新たな課題である生活不活発病は、活動低下により身体機能が低下した状態をいい、要介護者のみに生じる。

4 人工呼吸器等電源を必要とする医療機器使用者の停電時の対応については、平時より、主治医等と話し合い、対応を決めておく。

5 福祉避難所の対象者は、高齢者や障害者など避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする者とし、その家族は含まない。



問題解説  解答14



 

深部静脈血栓症/肺塞栓症
(いわゆるエコノミークラス症候群)について

1.深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)とは            

○ 車中で寝泊まりするなど、長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると静脈に血の固まり(深部静脈血栓)ができ、この血の固まりの一部が血流にのって肺に流れて、肺の血管を閉塞してしまう(肺塞栓症)ことにより、生命の危険を生じる可能性がある病気です。
○ 大腿から下の脚に発赤、腫脹、痛みが出現したり、胸痛、息切れ、呼吸困難、失神等の症状が出現したりします。
○ 高齢者、下肢静脈瘤、下肢の手術の既往、骨折等のけが、がん(悪性腫瘍)、深部静脈血栓症・心筋梗塞・脳梗塞等の既往、肥満、経口避妊薬の使用、妊娠中または出産直後、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症等)がある方は、特に注意する必要があります。
○ 災害やその避難生活による種々の環境で、この病気がより発生しやすくなるとの指摘があります。

 

2.予防について

○ 長時間同じ(特に、車内等での窮屈な)姿勢でいることは避ける。
○ 歩くなど、足を動かす運動を行う。
○ 適度な水分を取る。

 

3.この病気が疑われる場合の対応について

○ 歩行時の息切れ、胸の痛み、一時的な意識消失、
あるいは片側の足のむくみや痛みなどが出現した場合には、
早急に医療機関を受診してください 
(厚労省資料より)

 

1○
先の熊本地震においても、大きな問題となったのが、いわゆる
『エコノミー症候群』。それまでお元気であった人でも発症の
可能性があります。高血圧などの持病がある高齢者では、
より、リスクが高まりますので注意が必要です。

 

2×
『個人情報保護法』の壁が、何もかもふさぐわけではありません。有事であり、御本人の同意が得られない場合も多々あります。大きな怪我や疾病、あるいは行方不明など、一刻を争う事態において必要な情報提供は認められています。

 

3×
それまで御元気であった高齢者であっても、大災害などの急激な環境変化に伴い、生活不活発病に陥ることはまれではありません。急激なストレスで、新たな疾病を発症することも多いことは御存知のとおりです。災害避難所、福祉避難所などにおける、適切なケアや総合的な支援がもとめられます。

 

4○
有事になれば、どなたも気持ちが動転します。実際の取扱いも関係者で練習しておくことが望ましいでしょう。

 

5×
『福祉避難所』は、災害対策基本法施行令に災害対策基本法による避難所の指定基準1つとして、規定されています。
対象者として、具体的には、高齢者、障害者の他、妊産婦、乳幼児、病弱者等避難所での生活に支障をきたすため、避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする者、及び、その家族まで含めて【差し支えない】と、されています。

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