問題29(医療分野)(第19回-2016-h28)

問題29(医療分野)(第19回-2016-h28)

呼吸状態について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 チアノーゼは、呼吸状態が悪いため血液中の酸素が欠乏し、皮膚や粘膜が紫蘭(しらん)色になることである。

2 心不全により呼吸困難をきたしている場合は、起坐位又は半坐位となることで呼吸困難が軽減される。

3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合は、口をすぼめて息を吸う呼吸を積極的に勧める。

4 呼吸のたびに顎であえぐような下顎呼吸が始まると、1~2時間後に死亡することが多い。

5 チェーンストークス呼吸は、睡眠時無呼吸症候群に特徴的な呼吸である。



問題解説  解答124



オンライン模試を受けてくださった皆さまは、終末期における身体変化についても学習されたので問題29はしっかりとクリアしてくださったこととおもいます。日々の介護に関わらせていただくことにより、あるいは、ケアプランを担当させていただくことにより、利用者さんが最期を迎えられることにわれわれは向き合います・・・。
ときに厳しい学習内容ではありますが、ケアマネージャーとして利用者さんの病状が今後、どのように変化してゆくのか、その経過を考えることが皆さまに求められるシーンも多々あることでしょう。どうぞ合格のための枠を超えて、利用者さんの最期に寄り添う御気持ちで学習を。

◆看取りにいたるまでに見られるとされる症状や徴候、変化として下記があげられます。

 

1○
呼吸状態悪化の際の目安の1つが、『チアノーゼ』ですね。呼吸状態が悪く血液中の酸素が欠乏すると、皮膚や粘膜が紫藍色になり、これを『チアノーゼ』と呼びます。特に、爪床や、口唇周囲によく見られるとされます。

 

2○
設問のとおりです。
(○)を選んだけど、実はどうして起座位等がよいのか、知らない・・・こんなかたも多いのでは??
前傾を保つ起座位や、うしろに寄りかかるファーラー位をとることで、左心に戻る静脈血が減少したり、横隔膜が下降して呼吸運動がスムーズになるとされます。安楽な体位をとることで、換気量が増えるのですね。また、心筋酸素消費量の需要を増やさないことも、目的とされます。

 

3×         
あわてて読んで、早合点で、1点損しちゃった・・・せっかく勉強したのに悔しい思いをなさったかたもおいでではないでしょうか?  COPDでは、気道が狭くなってしまい、【息を吐き出すこと】がとても難しくなるのですね。『口すぼめ呼吸』によって、息を吐き出すことで気管支内の圧力が高まり、気管支がつぶれにくくなり、呼吸が安楽になるとされます。オンライン模試1回目でも、口すぼめ呼吸が登場していましたね!! 4点目、ゴールにつなげていただけたのではないでしょうか。

 

4○
オンライン模試3回目にも登場した『下顎呼吸』は、呼吸の際に、胸部や腹部を動かすちからが失われ、肩や顎だけが動く呼吸です。横隔膜の動きが弱まるためで、少しでも空気を取り入れようとしてこのような呼吸になります。あえいでいる様に見えても苦しいからではなく、自然な動きとされます。
『下顎呼吸』がみられるようになったら、御家族にはそばにいていただき、最期を見守ってゆくことがのぞまれます。18回本試験にも登場済みでしたので、ここは(○)を選びたいところでした。

 

5×
ターミナル期にみられる呼吸の1つでもある、『チェーンストークス呼吸』は、小さな呼吸→無呼吸→大きな呼吸を繰り返す呼吸です。30秒以上も!!呼吸が止まることもありますが、再開しますので状態の観察を続け、御家族とともに見守ってゆくことがのぞまれます。

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