問題26(医療分野)(第19回-2016-h28)

問題26(医療分野)(第19回-2016-h28)

高齢者に多い症状・疾患について正しいものはどれか。3つ選べ。

1  高齢者の難聴では、伝音性難聴が多い。

2  服用する薬剤数が多くなると、副作用のリスクは増大する。

3  心房細動では、心内で形成された血栓により、脳梗塞をきたすことが多い。

4  高齢者のめまいは、内耳の障害のほか、血圧のコントロール不良、脳腫瘍などが原因となることがある。

5  加齢黄斑変性では、進行しても視力が失われることはない。



問題解説  解答234

 

さあ!! ここからは、【医療分野解説】となります。微妙にひねりが加わった、答え難い支援分野と格闘のあとすぐに、頭の中を医療モードへと切り替えるのは、どなたも本当に大変だったことと思います。御忙しい日々と存じますが、合格発表までが試験ととらえ、医療全20問を御一緒に振り返っていただければ幸いです。 皆さま、どうぞ宜しく御付き合いくださいますよう御願いいたします。
さて、19回本試験トップバッター、問題26のテーマは、『老年症候群』でありました。
老年症候群とは、高齢者に多く見られ、高齢期の生活機能を低下させ、さらには生活の質を低下させるとされる症状・病態をさします。
以下に、具体的な症状、病態などをあげましたので、どうぞ御参照くださいませ。

【老年症候群として扱われる病態】
* 高齢者でなくてもみられる急性あるいは慢性の症状だが、高齢者で頻度が高く、特別な配慮が必要となる病態

意識障害 食欲不振  喘鳴
失神 低栄養
抑うつ 貧血
不眠 脱水 呼吸困難
頭痛 低体温 不整脈
手足のしびれ 便秘 出血傾向
関節痛 下痢 めまい
腰痛 悪心、嘔吐 ふらつき
肩こり 発熱 起立性低血圧
骨折 浮腫 転倒

頻尿、夜間排尿

 

* 高齢者に特有の、あるいは主として高齢者にみられる病態

フレイル 難聴 間欠性跛行
サルコぺニア 耳鳴 歩行障害
嚥下障害、誤嚥 視力障害 言語障害
褥瘡 尿失禁、排尿障害 骨粗鬆症
廃用症候群 認知機能障害 骨関節変形
せん妄    

                   

1×                
高齢者の難聴は、外耳や中耳に異常があって、内耳に音信号が伝わりにくくなるために生じる、
『伝音声難聴』と、内耳(蝸牛と有毛細胞)から大脳に異常があるために生じる『感音声難聴』に大別されます。高齢者では、加齢変化により内耳の感覚細胞が機能低下を来たして生じる、『感音性難聴』が多いとされます。加齢性難聴とか、老人性難聴と呼ぶことも多いようですね。

 

2○
複数の医療機関を受診して、多剤併用。それに加えて自己判断での??各種サプリメントもあれこれ愛用してしまうなど、高齢者は薬剤服用によるリスクが極めて高いとされます。

 

3○
現場では、脳卒中という用語のほうが、馴染みが深いでしょうか。脳塞栓、脳内出血、くも膜下出血などが主な脳卒中のタイプとされ、心臓につくられた血栓が血管内を流れて脳血管が詰まる『脳塞栓』も高齢者に多いとされます。脳梗塞は、脳血栓と脳塞栓に分類されることも覚えておくといいですね。【類似問題』がオンライン模試1回目にもありましたので、トライしてくださった皆さまは、先制点をあげていただけたと思います。

 

4○
設問のとおりです。このまま、全文暗記しておきましょう!!

 

5×
黄斑(おうはん)とは網膜の中心にある、黄色をした部位。この黄斑が障害されると、それ以外の網膜に異常がなくても、視力障害を来たすとされます。高齢者の失明を引き起こす、難知性の高い疾患とされますので、視野の中心がゆがむなど、視力の異常を感じたら、早期受診が必須ですね。
オンライン模試2回目に、登場していましたので、ここもクリアしていただけたと思います。



<<前のページに戻る 

目次ページへ移動

次のページへ進む>>

ケアマネ試験掲示板で質問する>>

 

このページの先頭へ