第20回ケアマネ試験問題31 無料解説 随時詳細加筆いたします。

問題31
認知症について適切なものはどれか。3つ選べ。

 

1 BPSD(認知症の行動・心理症状)は,一般に認知症が進行するほど重症化する。

2 血管性認知症では,適切な治療やリハビリテーションにより,認知機能が改善した例もある。

3 レビー小体型認知症は,幻視が特徴的で,払いのけたり,逃げるような動作を伴う。

4 アルツハイマー型認知症の治療薬は,易怒性などの興奮性のBPSD(認知症の行動・心理症状)を悪化させる可能性がある。

5 慢性硬膜下血腫による認知機能障害は,慢性化しているため,血腫を除去しても回復が期待できない。

 



解答 234

 

この問題の難易度は、アンケート結果によると

アンケート結果はこちらから

 

我が国では、国家戦略として、認知症対策がすすめられていますので、当然に、

医療分野試験出題範囲にも、高齢者におおくみられる疾患とは、別枠で、きっちりと、

認知症が位置づけられています。

 

中項目には、認知症高齢者の介護

 

小項目には、以下があげられています。

 

①  老人性認知症の特徴、病態

 

②  認知症高齢者・家族への援助と介護支援サービス

 

 

非常に、非常に、非常に、出題の可能性が、高い!! ということですね。

 

 

受験対策として、おさえておきたい認知症として、以下があります。

 

(1)

血管性認知症

 

(2)

アルツハイマー型認知症

 

(3)

レビー小体型認知症

 

(4)

前頭側頭型認知症

 

(5)

治療可能とされる認知症

 

※  正常圧水頭症

 

※  慢性硬膜下血腫

 

※  その他

 

 

それでは、設問を1つ、1つ、みてまいりましょう。

 

 

ここは、どなたも、余裕で(×)を 選んでくださったとおもいます。

 

BPSDの出現と、認知症の進行は、あるいは、BPSDの出現と、認知症の重症化は、

か・な・ら・ず・し・も、一致しない ・・・ が 現在の、医学的 見解 ですよね。

 

医学の進歩とともに、『BPSD』のとらえかたも、大きく変化してきています。

 

単に、脳のダメージだけではなく、患者さんの、生い立ちや、職業歴などといった、

個人因子や、住環境や、ケアの状況などの環境因子も、強く影響すると症状として

本来の認知症症状とは、別に区別されます。

 

 

これまでの考えかたから進歩して、BPSDは、適切な医療やケア、患者さんを取り巻く

環境の調整などにより、改善する可能性がある・・・とされています。

 

 

2○

 

『再発予防』が、おおいに期待されるのが、血管性認知症です。

 

残念ながら、すでに生じてしまった脳梗塞などを、もとにもどすことはできませんが、

再発予防として、血液をさらさらにする、抗血小板薬や、脳血流をふやす、脳循環改善薬

などを用いる、薬物治療があります。

 

適切な治療、リハビリテーションにより、認知機能の改善や、維持がみられるケースも
存在するとのこと。

 

高血圧(動脈硬化)、糖尿病、高脂血症、心臓病、肥満、運動不足、喫煙、などといった
血管性認知症のリスクを予防することも、たいせつですね。

 

 

 

もしや。

 

早とちりして、改善という箇所を、完治と読みちがえ、(×)を選んでしまった
受験生さんは、おられないでしょうか??

 

医療分野は、支援分野25問のあと、疲れが出る頃に、20問あり、さらに、福祉分野も

控えているため、ケアレスミスしやすいのですね。

 

特に、5つの設問、それぞれが、異なる疾患についてたずねている場合には、いちど、

読み間違えてしまうと、そのことに、気づきにくいおそれがあります。

 

 

どの設問でも、そうですが、

 

できれば、下記のように、

 

斜線で、区切りながら読みすすめると、

 

読み間違い防止になりますので、よろしかったら、おためしください。

 

(例)

血管性認知症は/ 適切な/ リハビリテーション/ により/ 認知機能が/ 改善/

した例も/ ある

 

 

3○

 

レビー小体型認知症では、『アルファ・シヌクレイン』 という、たんぱく質が、大脳

だけではなく、脳幹部や、末梢自律神経系などにも、広く沈着が及びます。

 

 

そのため、認知障害だけでなく、パーキンソン症状などの運動障害や、覚醒レベルの変動、

便秘や、立ちくらみなどの自律神経症状など、さまざまな症状が見られることも、特徴と

されます。

 

主な症状として・・・

 

①  レム睡眠行動障害

 

②  抑うつ症状が、比較的早い段階から出現

 

③  嗅覚の低下が、比較的早い段階から出現

 

 

また、設問にあるように、リアルな? 幻視も、特徴とされます。

 

○○○がいる・・・と、逃げだしたり、払いのけたりといった、行動がみられ、

 

誰かが家に来ている・・・といった、『同居人の出現』も、特徴的な症状として
あらわれることもあるそうです。

 

 

4○

 

すべてのくすりには、ふくさようがある・・・

 

なんてフレーズを、思い出しそうな設問でした。

 

 

認知症の治療薬の1つに、『アセチルコリン』を増やす、お薬があります。

 

アセチルコリンが増えると、覚醒レベルや、学習機能がアップするのですね。

 

ただし。

 

設問にもありますように、

 

自己主張が強くなったり、怒りやすくなったりという、症状があらわれることがあり、

介護が大変になってしまうケースもあります。

 

 

もちろん、副作用はあっても、他の薬剤と併用するなど調整しつつ、主治医の先生が

処方してくださるわけですが、ケアに関わる御家族や、関係者は、副作用の内容を、

しっかりと理解しておくことも大切ですね。

 

 

 

転倒したり、 室内や屋外で、頭部をどこかにぶつけたり・・・

 

高齢者には、『慢性硬膜下血腫』のリスクが、あちこちに存在します。

 

 

頭部打撲によって、硬膜下にちいさな出血が生じ、それが、時間をかけて(1ヶ月から

3ヶ月程度)だんだんと大きな血腫となるのが、慢性硬膜下血腫ですね。

 

この、血腫が、脳を圧迫することにより、意識障害や、認知機能の低下、歩行障害などと
いった症状があらわれます。

 

なんとも、おそろしい病態ですが、

 

手術により、血腫を取り除くことにより、数ヶ月以内には、もとの認知機能に戻ると
されます。

 

ご本人が、転倒したことや、頭部をどこかにぶつけたことを、覚えていないケースも
あるそうです。

 

また、外傷が、かならずしも、あるとは限りません。

 

 

急に元気がなくなった・・・ 

 

なんだか、ボーっとしている・・・

 

おかしい!! とかんじたら、 すみやかな、医療機関の受診がのぞまれます。

 





 

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